探究学習×プログラミングの勉強会を開催しました【アルスパークコミュニティ】
キッズプログラミング教材アルスパークでは、ご利用いただいている方限定の【アルスパークコミュニティ】があります(Facebookのプライベートグループ)。
こちらのコミュニティ内で、先日【探究学習×プログラミング】の勉強会を行いました!
講師は、探究学習をプログラミングレッスンに取り入れてきたキッズプログラミング教室アルスクール代表村野です(アルスパーク開発者)。
講義のあとは、質疑応答・座談会も開催!
その様子を一部抜粋しながら、詳しく紹介していきます。
目次
探究学習の現状
探究学習とは
探究学習は、教育業界のバズワードです。
学習指導要領にもたくさん出てきます。
例:総合的な探究の時間、世界史探究、地理探究
探究学習とは、文部科学省の公式サイトでは、次のように定義されています。
探究学習とは
探究的な学習とは,日常生活や社会に生起する複雑な問題について,その本質を探って見極めようとする学習のことであり,問題解決的な活動が発展的に繰り返されていく一連の学習活動のことである。
探究学習には、アクティブラーニング、体験学習、課題解決型学習などが含まれます。
おそらく、大人数の講義型授業の限界から、探究学習が注目されるようになってきています。
探究学習の推進校の例
勉強会では、探究学習をコアとしている、国際バカロレア(IB)の小学生向けプログラムについて紹介しました。
また、IBのカリキュラムを参考にし、探究学習をコアに取り入れている【東京コミュニティスクール】についても紹介。
低学年・高学年でどんな学習プログラムを行っているのかを具体的にお話しました。
急速に変化する社会の中で、世の中に価値を生み出すには、表面的な理解ではなく、他の問題にも応用できるような本質的な理解をする(概念の獲得)のが大切です。
探究学習は、子ども達が本質的な理解をするのに効果的な学習方法なのです。
では、探究学習をプログラミングにどう取り入れているのかについて、次の章から紹介していきます。
探究学習×プログラミング
プログラミング教育での実践例【探究学習】
勉強会では、アルスクールのレッスンで実際にあった例を紹介しました。
この例では、「レゴカーをプログラミングで動かそうとしたら、まっすぐ動くはずなのに曲がってしまう」という問題をできるだけ子供自身の力で解決しました!
大切なのは、「この問題の原因は何なのか」「どういう手順で調べればわかるのか」を子どもが自ら発見し体感すること。
今回の例では、子どもが自分で試行錯誤して問題を解決することにより、
「複雑な問題でも細かく分割して一つずつチェックしていけば、原因が分かる」
という本質(概念)をつかむということが大切でした。
アルスクールで実践している探究学習3要素
アルスクールでは、主に次の3つの要素で探究学習を取り入れたプログラミングレッスンを行っています。
- 子どもの興味を引き出し、主体的な学びにする
(例)おもしろいプログラミング作品で遊ぶ。その後、自分でどんなプログラミング作品を作るか決める・選ぶ。 - 体験を通じて、本質的な理解(概念)を獲得する
(例)プログラミング作品を創作する。問題が起こってもできるだけ子供自身で試行錯誤して解決できるようにする。 - 共有・振り返りにより、さらなる学びへ
(例)教室内の作品共有プラットフォームで公開し、お互いの作品で遊び合う。作品のプレゼンを行い、フィードバックをもらう
また、探究学習を取り入れるにあたって、講師がどのように子供たちに接する方がいいのかについての講師マニュアルも紹介しました。
質疑応答
講義が終わったあとは、質疑応答の時間。
今回の勉強会には、アルスパークをご利用の方に2名ご参加いただきました。
この際に出た質問を一つ紹介します。
Q:探究心について。最近の子どもは比較的独学傾向が強くなっているような。良い面もありますが、「こんなもんか」と深掘りしないマイナス面もあるのかなと。このバランスについて教えてください。
A:youtubeやゲームを通じての情報量が圧倒的に多いです。そのため、深堀する経験があんまりないです。だからこそ、学ぶおもしろさを得られる場所に出会うとすごく夢中になっていきます。デジタルだと、マインクラフトでのデジタル建築作りなら、大人でもビックリするようなものを作ったり。子ども達は学ぶ意欲がないわけではないです。
ただ、子供によって一つの作品をしっかり作る子もいれば、ちょっと作って壊す子も。それは、個人の特性、成長のフェーズにより変わります。小さいときに、深堀りできず、興味が移り変わるならそれでもいいのでは。あまり、大人がこうしてほしいとガイドせず、子どもの成長をじっくり見守るほうがいいのではないかと思います。
テーマ以外も含めた座談会・質問会
アルスパークコミュニティでは、参加できなかった人も後でアーカイブできるように、勉強会の配信を残しています。
ただ、それだと参加者の方がリラックスして話せない場合も。
そのため、質疑応答のあとは配信を切って、今回のテーマ外も含めた座談会・質問会を行いました。
- 無料体験会の時にどのような流れにするのがいいのか
- 子どもどうしのコミュニケーション・コラボレーションについて
- 講師がワクワクしながらプログラミングを教えるには、など
色々な質問や相談をお聞きしながら、和気あいあいと座談会・質問会を行いました。
今後もアルスパークコミュニティでは、勉強会やケーススタディを共有する座談会などを定期的に行っていきます。
アルスパークをご利用の方は、無料トライアルの時からこのコミュニティに参加することができます。
ぜひご参加ください。