【ネットリテラシー】小学生から教育した方がいい理由とは
インターネット利用者は、明らかに低年齢化しています。
例えば、内閣府が行った調査では、小学生で約85%、高校生で約99%の子どもが、インターネットを利用していると回答しています。
参照:内閣府_平成30年度 青少年のインターネット利用環境実態調査
実際、子どもがインターネットの嘘の情報を真に受けたり、間違った認識から思わぬトラブルに巻き込まれたりするケースが多くなっていますよね。
そのため、子どもたちがインターネットを正しく使用し、トラブルに巻き込まれないための、【ネットリテラシー教育】がますます重要視されています。
そこで今回は、ネットリテラシーが低いと起こりやすい問題、親子でできるネットリテラシー教育の方法について詳しく解説します。
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目次
ネットリテラシーとは
そもそも、ネットリテラシーとはなんでしょうか?
リテラシー(literacy)は「読み書きの能力(識字能力)」という意味ですが、日本ではそこから広義に解釈され「使いこなす能力」という意味で使われるようになりました。
つまり、「ネットリテラシー」とは「インターネットを使いこなす能力」です。
インターネットの情報に振り回されるのではなく、自分の意志で情報を取捨選択し、使いこなす能力が必要なのです。
インターネットは便利ですが、危険もたくさん。トラブルに巻き込まれないように、正しい知識を身につけましょう。
そこで、次の章では、ネットリテラシーがない人に起こりがちなトラブルについて、具体的に紹介します。
ネットリテラシーがないとどうなるの?
ネットリテラシーが低いと、トラブルに巻き込まれたり、気付かない間に加害者になってしまったりすることも。
そこで、ネットリテラシーがない人に起こりやすい5つの問題を、具体的に紹介します。
間違った情報を信じる
何か知りたいことがあったとき、パソコンやスマホを使ってすぐに検索することができます。
信頼できる、正確な情報のみを調べるのが理想ですが、残念ながらインターネット上には間違った情報や信頼できる根拠がない情報も数多くあります。
手軽に検索できるからこそ、「その情報は正しいのか?」という視点をもたなければなりません。
でも、ネットリテラシーが低いと、検索の一番上に出てくる情報を無条件で信じてしまう可能性があります。
個人情報をさらす
また、インターネットを通して、個人情報をさらしてしまう可能性もあります。
TwitterやInstagram等のSNSサイトでは、個人の名前や住所、顔、行動範囲が知られてしまうような投稿を気軽にする子が増えています。
空き巣被害やストーカー被害の原因にもなりかねず、非常に危険です。
また、よく分からないサイトに個人情報のアカウントを登録したり、カード情報を入力したりすれば、なりすましや不正使用の被害者になる可能性も。
インターネットの便利さと同時に、怖さも教える必要があります。
他人の情報を公開
- 友だちや他人が写っている写真を許可なくアップ
- 他サイトの情報や画像を無断コピペして自分のブログに転載
何気なく行ってしまいがちなこれらの行為は、法的責任に問われるケースがあります。
ネットリテラシーが低いことにより、被害者になる可能性だけでなく、加害者として訴えられてしまう可能性もあるのです。
事前の許可申請をしたり、引用元を明記したりするなど、正しい情報の扱い方を伝えましょう。
安易にダウンロード
アプリやソフトは個人でも開発・公開が可能なため、中には悪意をもってプログラムを開発している人もいます。
開発元がよく分からないアプリや、魅力的なうたい文句の無料ソフトなどを不用意にダウンロードすると危険です。
「ウイルスが入っていた」「個人情報を盗まれた」「後から使用料金を請求された」といった被害につながることもあるのです。
特に、スマホにはセキュリティソフトを入れていない人も多いため、注意が必要です。
トラブルに巻き込まれる
SNSへの投稿がきっかけで大きなトラブルに巻き込まれるケースは後を絶ちません。
飲食店での不衛生な行動、線路等への立ち入り、コンビニでの問題行動など、よくニュースになりますよね。
明らかな犯罪行為ではなくても、ちょっとした言動がもとで炎上に巻き込まれる可能性も。
匿名で使用できるSNSだからこそ、攻撃性が高い人が大勢います。
過去の投稿をさかのぼって個人が特定されたり、SNSで知り合った人と実際に会うことで事件に巻き込まれたりします。
SNSは常にトラブルと隣り合わせという認識を持ち、「個人情報はできるだけ出さない」「閲覧制限をかける」など、対策しましょう。
では、次の章からは、子供がトラブルに巻き込まれないための教育について、具体的に解説します。
ネットリテラシーは小学生から教育しよう
インターネットに関するトラブルや犯罪から身を守るためには、いつからネットリテラシー教育が必要なのでしょうか?
ネットリテラシー教育ってどうなってるの?
総務省が行った【2018年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果】によると、高校生の95.8%が「スマホを所有している」と答えています。
その一方で、「ネット上の危険・脅威なサイトへのフィルタリングを知らない」または「使いたいアプリなどを利用できなくなる邪魔者」と考えている高校生が20%以上いました。
参照:総務省公式サイト
このように、高校生になってもネットリテラシーが低い子どもが一定数います。
学校現場でのネットリテラシー教育も進んできてはいますが、家庭でも今一度ネットリテラシーについて話し合う機会が必要です。
小学生から教えた方がいい理由
小学生でも85%がインターネットに触れる機会をもっています。
スマホはもちろん、家族で共有しているパソコン、タブレットを使用することもあるでしょう。
親に隠れてSNSやオンラインゲームをしている子どももいます。
インターネットに触れること自体が悪いわけではありませんが、トラブルや犯罪に巻き込まれることがないように気を付けたいもの。
小学生になり、ひとりでインターネットを利用する機会が増え始めたら、ネットリテラシーについて教えましょう。
ただ、ネットリテラシーは、一度教えただけで安心してはダメです。
定期的に話し合ったり、閲覧しているサイトを確認したりする機会をもうけましょう。
少しずつネットリテラシーを身につけていくことが重要です。
まずはネットリテラシー診断しよう
ネットリテラシーを教える前に、子ども自身にネットリテラシーのなさを自覚してもらう方法があります。
それは、ネットリテラシーの診断をすることです。
小学生~高校生くらいの子に、ネットリテラシー診断をするなら、KDDIが無料で公開している【ネットスキル診断】がおすすめです。
最初に、学年・性別・利用機種を入力すれば、あとは、質問に「〇・△・×」で答えるだけです。
質問・解答には、すべてふりがなが振ってあるので、小学生でも読みやすいです。
最後に、正答率によって、ネット初級者~ネット上級者に認定されるので、子どもにも意識しやすいようになっていますよ。
ネットリテラシー教育の2つのポイント
多くの情報を見極めよう
小学生から行う調べ学習では、インターネットを利用することも増えています。
一つのことを調べるときに、なるべく多くの情報を集めるようにしてください。
「多くの情報を集めて比較する」という作業を繰り返せば、公共機関(各省庁)や大手メディアのサイトなど、信ぴょう性が高い情報がどれであるかを見極められるようになります。
逆に、誰が書いたか分からない記事や根拠が薄い記事は信ぴょう性が薄いことにも気付くでしょう。
また、インターネットだけに頼るのではなく、本や文献を使って調べることもポイントです。
本や文献は信ぴょう性が高いものが多いため、インターネットで得られる情報と比較するといいですよ。
トラブル事例を具体的に説明しよう
ネットリテラシー教育の第一歩は、インターネットのメリットとデメリットを正しく知ること。
ネット詐欺やSNSトラブルなど、実際に起こったトラブル事例を説明して、巻き込まれないためにはどうすればいいかを考えましょう。
このとき、必要以上に恐怖心をあおったり、インターネットの使用を完全に禁止したりすることはおすすめできません。
現代社会で生きている以上、必ずインターネットに触れる機会が訪れるからです。
- 安易に個人情報を入力しない
- 信頼できる情報かどうかを見極める
- アプリやソフトを不用意にダウンロードしない
など、インターネットを使用する際のルール作りを行うことが重要です。
親子でじっくりと話し合ってください。
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